皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
北海道の女子サッカーの歴史はまだ浅いものの、先人たちの情熱と努力によって力強く切り開かれてきました。
その代表的な存在が、2011年FIFA女子ワールドカップ・ドイツ大会でPKを決め、
日本を優勝へ導いた熊谷紗希さん、同じく優勝メンバーの髙瀬愛実さんです。
また、日本女子審判員の先駆けとして2007年FIFA女子ワールドカップ・中国大会で笛を吹いた大岩真由美さん、
さらに3度のFIFAワールドカップに出場した手代木直美さんの功績は、私たちの誇りであり、未来への道標となっています。
こうした活躍に加え、近年はサッカー界を牽引する女性役員や経営層の育成も重要なテーマとなっています。
このような人材育成を推進する取り組みの一環として、
JFAとWEリーグが協働で「JFA/WE女性リーダーシッププログラム」を立ち上げました。
このプログラムは、全国のサッカー協会やWEリーグ所属クラブ等から選ばれた12名の女性が、
約5か月間にわたり専門的な学びを深めるものです。
講義では、リーダーシップやジェンダー理解、リスクマネジメントといった経営リテラシーに加え、
指導者としてのスキルアップなど、実践的な内容が展開されます。
参加者は、全国の仲間とのディスカッションを通じて、新しい視点とネットワークを育み、
将来の組織ビジョンを共有する貴重な機会を得ています。
今回は、このプログラムに参加した北海道の女性リーダーたちをご紹介します。
彼女たちの存在こそが、北海道サッカー界の誇りであり、新しい時代を創造する原動力となっています。
<北海道からの参加者の紹介>
第1期:鷲津 裕美さん
女子サッカーの中心人物としてHKFA女子委員会の礎を築き、
現在はHKFA副会長として、北海道トレーニングセンターハウス「夢きたれ」の活性化に尽力されています。
第3期:大岩 真由美さん
前述の国際審判員としての経験を持ち、現在はJFA理事・HKFA副会長として
多方面で豊富な経験を発揮されています。
第4期:橋本 美湖さん
JFAリスペクト委員会事務局として活動するほか、HKFA女子委員会副委員長として、
女性の活躍を紹介する冊子『北海道のフットボールを支える女性たち』を制作し、女子サッカーの普及・発展に貢献されています。
第5期:石﨑 民枝さん
札幌FA副会長、札幌フットサル連盟会長を務め、息子さんの少年団入団をきっかけにサッカー界に関わり、
今では札幌サッカー界の要として活躍されています。
第6期(今年度):中川 綾子さん
HKFA女子委員会委員長・小樽FA副理事長として、女子選手の活躍の場を広げるために、
類まれなリーダーシップを発揮されています。
HKFAでは、女性理事の割合をJFAと同様に20%を努力目標とし、その達成に向けて女性スタッフの育成に取り組んでいます。
そして、いつの日か「女性の社会進出」という言葉が必要なくなるほど、女性が自然に力を発揮できる社会の実現を目指しています。
「ダイバーシティ(多様性)」は、組織の力を最大化する鍵です。
すべての皆さんの力を結集し、北海道サッカーの未来を力強く切り拓いていきましょう。

↑JFA/WE女性リーダーシッププログラムの様子

↑北海道からの歴代参加者5名